きもの文化の普及を目的に安心なきもの着付け教室を運営する当協会は、昭和52年に設立、平成26年には文部科学省から内閣府移行認可された公益法人です。

おでかけマナー

意外と知られていない、
きものを着て外出する時のマナー。
参考にしてみてくださいね!

  • きものって歩きにくいのですが、歩き方ってありますか?
  • まず、つま先に重心をかけて、背筋を伸ばしましょう。
    そして歩くときには小さな歩幅で内股に歩くようにすればラクに美しく歩けます。
  • トイレが大変そう。どうすればいいですか?
  • まず、両手でそれぞれのつま先を持って裾をめくって、帯の上側に挟みます。
    下ろす時は、下前を下ろして整え、上前を重ねます。
  • 車の乗り降りが苦手です。
  • 乗車中は、浅く腰掛けて帯やセットを崩さないようにします。
    車に乗るときは、まず腰をおろしてから頭をぶつけないように入れて、最後に足を入れます。
    降りるときは、乗るときと逆でまず、足を下ろし、頭を出してから腰を上げましょう。
  • 階段の昇り降りをスムーズに行うには?
  • 裾を汚さないように気をつけましょう。
    上前を軽くつまんで、体をななめにしながら、つま先で歩くようにすると、上がり降りしやすいです。
    振袖の場合はたもとを 引きずらないように袖を抱えるとよいでしょう。
  • バッグや手荷物を美しく持つには?
  • バッグや手荷物はできるだけ片手で持つのが基本です。
    2つ以上手荷物を持つ場合は、片方を手提げにして荷物を抱えた腕に手提げの荷物を掛けると美しく見えます。
  • 訪問先でのマナーを教えてください。
  • コートは玄関先に入ってから脱ぎましょう。
    帰宅の時もコートは玄関先で着ます。草履は玄関に入ったままの向きで、片方の草履のかかとをもう一方の草履の内側に当てて、足だけずらして脱ぎます。もう一方も同様にして脱ぎます。
  • きもので和食の懐石料理を食べるような時に気をつけるマナーを教えてください。
  • 基本的なマナーと心得をまとめてみました。
    ナプキンの扱いかた

    ナプキンは二つ折りにして膝の上に広げます。
    食事中、口元や指先を拭うためです。
    ずり落ちないように帯の下か、帯締めにはさんでも良いでしょう。

    お吸い物

    お椀のふたは内側を上に向けてお膳の右側へ置きます。
    お椀のふたを重ねてはいけません。
    漆器類に蒔絵などが描かれており、傷つけるおそれがあります。
    食べ終わったら元通りお椀のふたをかぶせます。

    お吸い物

    お椀の中の煮物が一口では食べきれないような大きさでも、はしで挟んでかじってはいけません。
    ふたにとって手を添えて小さく切り、ふたごと持っていただきましょう。
    お椀の煮汁はお椀に口をつけて飲んでも構いません。

その他

和食に限らず、一度手をつけた料理は最後までいただくのが礼儀です。
残しそうなものが出されたら初めから手をつけないようにしましょう。

食事に招かれたら

食事中はさりげない会話で場を和ませるよう心がけましょう。
でも、食べ物が口に入っている時、相手が食べ物を口に入れた時、誰かがお祝辞をのべたり、スピーチをしている時は会話を控えましょう。

食事のNGマナー

食器の上におおいかぶさるように背を丸くして食べる"犬食い”
よそってもらったご飯をいったん置かずに食べる"受け食い”
どれにしようか迷う"迷い箸”
かきまわして探す"さぐり箸”
串刺しの料理を口でもぎとる"もぎ箸”
遠くからはさんできて汁をたらす"涙箸”
器を箸の先で移動させる"よせ箸”
器の上に箸を置く"渡し箸”
突き刺して食べる"刺箸”
箸についたものをなめる"ねぶり箸”

きものdeおもてなし文化事業 協力・連携
▲このページの上部へ